文化庁メディア芸術祭名古屋展 あそびのダイナミクス~こころのインタラクション
令和4年9月3日(土)~9月19日(月・祝)17日間(午前11時~午後5時)

文化庁メディア芸術祭名古屋展あそびのダイナミクス~こころのインタラクション アート

アート
LENS(岡田憲一 + 冷水久仁江) 、片岡純也、川瀬浩介、小林椋、Kaito SAKUMA、高田茉依、藤本直明、村上史明
「Scale Scopic」
LENS(岡田憲一 + 冷水久仁江) /LENS(OKADA Kenichi & HIYAMIZU Kunie)

もし自分の身体が何倍も大きくなったら世界はどんなふうに見えるのだろうか。
会場に設置された装置を覗くと、巨大な自分の影が壁面に投影され、その大きくなった視点から会場を見渡すことができます。
覗き込んだ人が巨人になったような視点で世界を観察することのできる作品です。(岡田憲一)

岡田憲一
岡田憲一・LENS「Scale Scopic」

第20回 アート部門 審査委員会推薦作品
「セロテープの惑星」
片岡純也/KATAOKA Junya

身の回りの物をなんとなく観察していると、本来与えられた役割とは別の形態に伴う特性やメカニズムを発見することがある。この作品ではセロテープ、電球、フランスパンに機械的、光学的な仕組みを与えて、普段の生活の中では表れない側面を映し出す。ミクロからマクロまでつながるフラクタル図形のように、身の回りの何気ない物たちが引き起こす物理現象から、宇宙規模の秩序を想起させる。(片岡純也)

片岡純也

「Long Autumn Sweet Thing(2002-2003)」
川瀬浩介/KAWASE Kohske

普段は短い秋が、もしいつもの秋よりもながかったら、きっと何かいいことに巡り会えるだろう──そんな祈りを込めて、なんのあてもなくこの作品を着想したころを今、思い返している。
このデビュー作発表から今年でちょうど20年──「あのころの情熱を再び」──揺れ動く時代を見つめながら、ぼくはここからどこへ向かうのか?記憶に眠る初心を呼び覚まし、この場を、新しい出発点としたい。(川瀬浩介)


川瀬浩介
川瀬浩介

第22回 アート部門 審査委員会推薦作品
「ローのためのパス」
小林椋 /KOBAYASHI Muku

抽象的なかたちの造形物や、それを捉えるカメラ、リアルタイムに映像を映すディスプレイ、またそれらが組み合わさったオブジェクトが空間内に点在し、それぞれに動いています。反復運動を繰り返しながら、時おり、動きどうしが結びついて見えたり、また別々の動きに戻ったりする。実空間ものと映像空間をフィジカルな「動き」を起点に結びつけながら、鑑賞者のイメージの中で交差させていきます。(小林椋)

小林椋

第24回 アート部門 新人賞
「Ether ‒ liquid mirror」
佐久間海土/Kaito SAKUMA

インタラクティブアート、サウンドインスタレーション
計測された鑑賞者の心拍のオーディオデータがミラーに送られ、鏡面が振動することによって、心臓音が響く。ゆったりとしたテンポは徐々に加速していき、やがて水音を 含むサウンドへと変わる。ミラーと鑑賞者のフィードバックは20分ごとにリセットされ、プログラムは沈静と覚醒をリピートする。(佐久間海土)

佐久間海土

「8,000,000」
高田茉依/TAKADA Mai

神話や漫画、映画の世界であればヒーロー・英雄が存在し民衆を救うが、今現在そのような存在は現実にはいるのだろうか。
マスク(仮面)は救世主を表すシンボルである。
神やヒーローの様な存在になりたいという願望から世界には数多くの仮面が存在する。
多神教である神道の世界には自然のもの全てに神が宿っているとされる八百万の神が存在する。
人の数だけ願望が存在するように、世界の仮面を引用し、八百万の神のように存在する私の/誰かの神・英雄を表現した。(高田茉依)


高田茉依
高田茉依「八百万」

「Immersive Shadow: Bubbles」
藤本直明/FUJIMOTO Naoaki
Sound: Katsuhiro Chiba

体験者の影が壁面に大きく映し出され、その影と壁面の映像が影響しあうインタラクティブな映像インスタレーション作品です。巨大な映像に対して体験者の影が没入することで得られる身体感覚の増幅を表現しています。
このバージョンでは、微分幾何学を用いて弾力のあるカラフルな泡のような表現を試みています。(藤本直明)
藤本直明

藤本直明「Immersive Shadow: Bubbles」

第9回 アート部門 優秀賞
「Spyglass」
村上史明/MURAKAMI Fumiaki

「Spyglass」でみえるものは、遥か遠くにある水平線です。水平線というのは、空と海が合わさって生じたものですが、視覚的に知覚できるにもかかわらず、それに触れることができないモノです。歩いても、走っても、飛行機に乗っても、どこまで追いかけても水平線に「到達」することはできません。みえているにもかかわず、そこに至ることが出来ないのは不思議でなりません。望遠鏡で観察してみようと思います。(村上史明)

藤本直明「Immersive Shadow: Bubbles」


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