文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。
平成9年度(1997年)の開催以来、高い芸術性と創造性を持つ優れたメディア芸術作品を顕彰し、受賞作品の展示・上映や、トークイベント等の関連イベントを実施する受賞作品展を開催しています。
いま、2年以上にわたって、人類は新型コロナウィルスがもたらした地球レベルのパンデミックにさらされています。ソーシャルディスタンス、テレワーク、オンラインなどが新しい日常となった今日、それらを支えるデジタルテクノロジーは、人々の生活レベルまでより深く浸透することとなりました。
言い方を変えれば、パンデミックによって、情報テクノロジーを受け入れる体制に社会全体が強制シフトされるほどの影響を受けたということでもあります。その変化がもたらした社会をニューノーマルと呼ぶようになり、それがどうあるべきか、そのイメージと方向性が問われています。
歴史上、大きな社会的変動を迎えたときに、アートは指針を示すという意味で時代のカナリアかごと呼ばれることがあります。11年前の東日本大震災では、疲弊した被災者の精神的な支えをアート活動が先導していた例を多くみることができました。
パンデミックのさなかのニューノーマルとは、これまでのあらゆる前提を問い直すことから始まるのかもしれません。そこには、メディアアートにおける表現の「存在の問題」と「関わりの問題」の因果関係を、精神、表現、情報技術などあらゆる面において、様々な立場、視点から立ち返って考えることも含まれます。
本展は、美術館、ギャラリーという既存空間とは異なり、あえてプレイフルな日常環境に作品をプレゼンテーションし、ニューノーマルを標榜するこれからの時代のメディアアートにおける「存在と関わり」を考えるために、芸術表現とそれに触れるものとのプリミティブな出会いを創出します。そして、そこから生まれる多様なインタラクションを期待し検証する、ひとつの社会的な実験でもあるのです。
メイカーズピア内の施設11カ所を活用し、メイン×1、サテライト×7、シアター&シンポジウム×1、ワークショップ×1、地域連携事業の各会場を特設。メイン及び3つのサテライト会場で、アート部門の作家・グループによる8の空間・環境的・インタラクティブなインスタレーション作品を展示。その他のサテライト会場では、エンターテインメントやアニメーション映像作品の上映、マンガなどの平面展示を行います。シアター・シンポジウム会場では映像作品上映、シンポジウム、トークセッションを行います。ワークショップ会場では、地元で活躍する作家や大学による、ファミリー向けのワークショップを展開。さらに地域連携事業として、大名古屋電脳博ダイジェスト展を開催。各展示をメイカーズピア施設内で点在させることによって、日常的な回遊性の中で作品との出会いを演出します。
会場では新型コロナウイルス感染症対策として、来場者の体温チェック、消毒液の設置、マスク着用、混雑時の入場制限等をはじめとする感染予防・拡散防止の取組を実施いたします。
また、新型コロナウイルスの感染状況により、予定されている内容がやむをえず変更となる場合があります。
ご来場時のお願い
・発熱や咳き込み等の症状があるお客様は入館をご遠慮ください。
・入場時に検温を実施しております。37.5度以上の発熱が確認された場合、入場をお断りいたします。
・入場にはマスクの着用が必要です。手洗い及びアルコール消毒にご協力ください。
・他の来場者との間隔をできるだけ2メートル(最低1メートル)以上空けてください。
・会場内での会話は控えめにお願いします。
・混雑時には入場制限等の対応を実施します。
・新型コロナウイルス感染症の状況により、開催状況が変更する場合があります。ご来場前に本サイト、及び公式SNSにて最新の情報をご確認ください。
・イベント開催内容に変更が生じた場合、事務局よりご連絡する場合があります。
・ご登録いただいた個人情報は、新型コロナウイルス感染症感染者の発生が判明した場合、必要に応じて保健所等の関係各所へ提供する可能性があります。また、当該機関または事務局よりご連絡する場合があります。